top of page
工場

Clouds Over A Turn of the Tide

色鉛筆・板貼りした紙

72.7×100cm / 28 1/2 × 39 1/4in

 

私の故郷、大分県佐伯市に存在する稼働停止したコンビナート(旧太平洋セメント佐伯工場)を色鉛筆で描いた作品。稼働停止後の解体が決まり、その長い歴史に幕が下ろされる事になった事から描き残そうと思いました。

すでにこの工場は部分的に解体され始め、描き残したこの様子をもう目にすることはできず、従事していた多くの人がこの地を去り、今この場所は閑散としています。失われ行くこの光景を描き残す事で、堆積する時(時間の流れ)までも表現したく思い着手しました。

本作は2015年に仏国サロン・ドートンヌ協会特別協賛のもと国立新美術館で開催された国際展覧会にて準グランプリ受賞後、翌年2016年にナポレオン・ボナパルトの故郷、フランス・コルシカ島にて開催された国際展覧会に招待出展されました。

その2年後、2018年に世界69カ国3,750点を超える作品を対象にアメリカ合衆国にて開催された写実絵画世界公募展【インターナショナルARCサロンコンペティション】にてファイナリストに選出。

この年のARCサロンコンペティションは全カテゴリーの中で色鉛筆によるファイナリスト入選作はわずか11点。風景画部門で本作が唯一のファイナリスト選出作品となりました。

bottom of page