LUNAR CODEX
2019年に会長賞を受賞した写実絵画国際コンペティション【International ARC Salon competition】主催者の米国ARC財団が参加するグローバル文化遺産プロジェクト【Lunar Codex】に作品2点が選出される。
このプロジェクトは2024年現在、世界254カ国から選出された現代アーティスト、作家、ミュージシャン、映像製作者による作品を現在の世界最高水準のレーザーエッチング技術を用いてスキャンし、ニッケル素材の箔に転送したのち、湿度変化や放射線も防ぐ性質として100万年以上の耐久性が期待されている状態でメモリーカードに保存。
それをタイムカプセルに保管し、ロケットで打ち上げ月に送るという壮大なプロジェクト。
Lunar Codex創業者のSAMUEL PERALTA博士のメッセージによれば、『将来、我々の子孫(もしかしたら月のコロニーで生活している人類かもしれない)がこのタイムカプセルを見つけたときに、昔地球で戦争やパンデミックがあった時代にもクリエイティブな作品を生み出す時間を見つけていたということを分かってくれるだろう。“私たちはここに居たよ”というメッセージを受け取ってもらえる』との事で、これは21世紀を生きる人類が、数百年、数千年、数万年先の未来を生きるであろう人類へ伝え残す文化遺産だそうです。
2025年9月にNASAのCLPS-TO-20Aミッションを通じて、アメリカ合衆国フロリダ州の[ジョン・F・ケネディ宇宙センター]から、イーロン・マスク氏が会長兼CEO兼CTOを務めるSpaceX社の宇宙飛行用大型ロケット【Falcon Heavy(ファルコンヘビー)】にタイムカプセルは搭載され打ち上げられる。
飛びだったロケットが月に到着すると、惑星ミッション用の宇宙ロボット技術を開発している米国Astrobotic社の宇宙でのミッションサポート着陸機【GRIFFIN LANDER(グリフィンランダー)】にて月面へ着陸。
そして、アメリカ航空宇宙局のNASAエイムズ研究センターで開発された月面走行車【NASA VIPER moon rover(バイパーローバー)】で月の南極地点まで運搬され、そこに半永久的に保管されます。
数百年〜数千年〜数万年の遥か未来を生きる私たち人類の子孫により月に置かれたタイムカプセルが開封される未来が訪れたとき、作品として残した風景(景色)が、この地球に変わる事なく残っている事を願っています。
"A time capsule of human creativity, stored in the sky" - The New York Times
"How the Lunar Codex is aiming to change the Moon forever" - CNN