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子供

Embracing sunlight of late autumn

油彩・キャンバス

100.0 × 65.2cm | 25 1/2 × 39 1/4in

 

本作は寒空の下、両手いっぱいに松ぼっくりを抱きしゃがみ込む幼児の姿から、秋の終わりを告げる“晩秋の陽射し”を表現した作品です。

 

私にとって人物画は、モデルとして協力してくれる相手との信頼関係があって初めて成立します。ちなみに本作のモデルを務めてくれた椿ちゃんという女の子は、ご両親の協力もあり2歳の頃から私の作品で絵画モデルを務めてくれています。

 

最初はビスケットを報酬にわけもわからず何気なくモデルを務めてくれた様子でしたが、数年にわたり描き続けるうちに、いつしか私の最年少の親友となり、私の画業の良き理解者になってくれました。私の画業は自然からの恩恵で成り立っていて、いわばモチーフとの出会いが大切です。

 

現代を生きる幼児は『22世紀を生きるであろう世代』と呼ばれているそうです。

 

今世紀、世界は度重なる未曾有の災害や紛争に見舞われました。世界が紛争や災害から復興した未来、今を生きる子ども達が見据える次世代が希望に満ちた明るい世界であればという想いを込めて、数年前から小さな子ども達をモチーフとした作品を手がけています。幼児をモチーフにした本作も、世界で起こっている紛争の終結、災害からの復興という想いが込められています。

 

ドラえもんの誕生日は西暦2112年9月3日だそうです。現代を生きる幼児達は、やがて訪れる22世紀のその日、もしかしたらドラえもんに会えているかもしれませんね。

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