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樹海

Un sueño en la Floresta

油彩・キャンバス

33.3 × 19.0cm | 13 × 7 1/2in

 

私の故郷である日本の大分県の山の奥地、九州でも残り少なくなった、人の手が加えられる事なく伝え残されてきた【男池原生林】をモチーフとした油彩画です。

 

大分県と熊本県にまたがる「阿蘇くじゅう国立公園」にある九重連山のひとつ「黒岳」の北側、標高850メートルの場所にあるこの【男池原生林】この原生林には、ブナ、ミズナラ、カエデなどの巨木が数多く存在し、森に一歩足を踏み入れれば、樹齢数百年越えの崇高なる古木郡が頭上を覆い隠します。

 

かつてこの森には猟師が入る程度で、その猟師ですら道に迷う事が度々あったと伝えられています。

 

太古の昔、この森へ入った猟師が迷い帰り道を失い、山中で囲碁に興じていた仙人と出会い帰り道を教わり里へ下山したところ、山で過ごした1日が里では1年経っていたという、日本版リップ・ヴァン・ウィンクルのような逸話も古より伝承されていまして、長きに渡り「神秘の森」と呼ばれていた時代があります。

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